美術全集を物語として読む。

f0345230_20093590.jpg

これは、昨夜紹介した「人類の美術」の中の「ユスティニアヌス黄金時代」。
日本ではこんな時代の言い方は聞きませんが、まあ「藤原道長時代」みたいなことになるんでしょうか。

5,6世紀の東西ローマを統治したユスティニアヌス帝時代にキリスト教が普及した教会建築とモザイク壁画が中心の美術です。
こんな感じで「カロリング朝美術」、「民族大移動期のヨーロッパ美術」とかの巻もあります。

元々、外国では日本みたいな美術全集の出版が少ないようなのです。
本来、知識とはそんな教科書的な体系では捉えられないものだからでしょう。

美術史も見る角度で違うものなので、著者が違えば全部を統一するのは難しい。
統一するなら個人で書くしかない、例えば、ゴンブリッチの「美術の物語」とかね。

だから、「人類の美術」は単行本が20巻集まったようになっているのだと思います。
でも日本の美術全集も個々の巻は、著者が違うことが多いので、本当は同じようなものですけど。

よく見ていくと、画集のように見えて、それぞれの全集で違う評論になっているんです。
絵の読み解き方が違って、小説を読むように人それぞれの物語があるのです。




[PR]
by nkenji3214 | 2018-03-31 20:42

美を学びて、楽を離れず。


by nkenji3214