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この絵は,ダ・ヴィンチが生まれる30年くらい前の1420年頃の作品です。
チョット時代は逆戻りしますが,ファン・アイク作「石棺の傍らの3人のマリア」の下部分。
眠りこけている兵士の描写が,ファン・アイクの上手さを語っています。
この部分は30センチ×40センチくらいなのです,すごい細密です。

油彩画の完成者として知られるファン・アイク兄弟ですが,フーベルトとヤンの仕事の区分は曖昧なようです。
兄弟というのも確証はないと,解説には書かれている,それはチョット兄弟ということでお願いします。

この初期段階でも,油彩技術を極めてるといってもイイでしょう。
今のオランダあたりで活躍したファン・アイクですが,時代的には最先端技術ですね。

この油彩技術がイタリアに伝わって,ルネサンスを推し進めていくことになるのです。



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by nkenji3214 | 2018-09-30 00:04
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これは,カナレットが描いた絵画市の模様です。
ルネサンス後期には,こんな感じで祭日には市が開かれて絵画も野外市で売られてたらしい。

ロレンツォ・ロットもこんな市に絵を46点出品して,7点しか売れないこともあったらしい。
でも7点売れたんだって思えばいいんだけど,39点も残ってるんだよね。

でも,ロットはめげずに,ずっと描き続けたんだって,頑張ったね,やったね。


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by nkenji3214 | 2018-09-28 21:09
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ロレンツォ・ロット作「受胎告知」部分。
名前の語感がいいです。

天使の手の感じが変ですし,マリアは首をすくめて「あら,どうしましょ」って言ってる。
ネコは,「あんた,どっから来たの」って驚いてるし。

ロットは,描き方はルネサンスそのままですが,動作や光の表現はバロックに寄って来ている。
あまり恵まれない彼の境遇に対して,ティツィアーノの宣伝担当の詩人アレティーノは手紙で,
「世俗の栄誉は得られなかったが,来世での栄光が与えられるであろう」と彼に慰めの手紙を書いている。

今はある程度ロットは有名なので,その言葉はウソではなかったのかもしれません。
なんで絵が売れなかったんだろう,ティツィアーノ工房の勢力が強すぎて仕事が回ってこなかったのかなあ。

でも,チョット好きな感じのキラメキが見えるんだけどね。


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by nkenji3214 | 2018-09-27 20:14
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ミヒール・スウェールツという聞いたことない画家の「画家のアトリエ」という作品部分。
ここに描かれているのは17世紀中頃のアトリエで石膏デッサンをしているところみたいです。

石膏デッサンは16世紀末くらいから始まったような気がします,美術学校が始まったのがその頃らしいのです。
それまでは工房での徒弟制度が主だったので,特別な美術学校とかは無かったんでしょう。

でも今考えると,徒弟制度の時代が良かったんじゃないかと思ってしまいますね。



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by nkenji3214 | 2018-09-26 19:45
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パリス・ボルドーネ作「パテシバの水浴」中央部分。
背景がすごい遠近法のモデルのような感じ。
人物も彫像のようなストップモーションで,面白い。

キリコとかデルボーを思い出すような,また,ラファエル前派風というか。
ティツィアーノの弟子だったということですが,ボルドーネのほうが好みです。

ボルドーネは何故かぎこちない描き方で,たまにすごく下手に感じるとこがあるんです。
下手が絵としての悪とはならないで,長所になることもありますから。

陰影の描写が,その頃の油彩絵の具の透明感より,チューブ絵の具の半透明感のような画質になっています。
チューブ絵の具は19世紀になって出来るので,単に樹脂分が少ない配合の絵の具を造っていたんでしょう。

そういうところが,近代的な感じにつながってるような気がしますね。


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by nkenji3214 | 2018-09-26 02:35
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ラヴェンナにあるモザイク壁画「最後の晩餐」部分です。
印象は,食卓にある魚デカ,っていうこと,小さな塊にみえるものはパンなんでしょうか。

キリストは魚を見ているような見てないような,どうなんでしょう。
他の最後の晩餐の絵にはワインがあったりフルーツがあったりしますが,これはシンプルです。

使徒の視線の流れが,左側のキリスト近くの使徒はキリストに向いているのが右側のユダの方に流れていく。
その流れをユダが受け止めて,またキリストへと導いていく。

食卓の周りのラインが分度器みたいに見えます,パンの間隔は30度ですね。


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by nkenji3214 | 2018-09-24 19:37
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ティツィアーノの初期と晩年の2作の部分,上はバッカスとアリアドネ」と下は自分の墓のための遺作。
遺作は制作途中だと言われているが,これで完成でもいいという人も多い。

彼は,歴史上最も成功した画家ということだ,と解説に書いてあった。
えっ,画家の成功ってなんなんでしょう。
あ〜,長く生きて描いて,絵を高く売って富を蓄えたってことが,画家の成功なんだって。
でも,時代を経てみれば,短い画業でも,感動する絵を描いた画家が成功したと思うんだけどね。

でも,最後の遺作だけは,何か訴えるものがある気がする。
死を意識して自分だけのために描いていることで,売り絵じゃない崇高性が出てるんでしょう。
まあ,他の売り絵も通俗性があって,それはそれでイイ感じの絵もあるんだけど。

制作途中という作品で,今も残っているものは,ある意味完成しているとも言えるんじゃないかなあ。
レオナルドの「マギの礼拝」なんて,完全に下塗り段階だけど,あの状態で残ってて良かったと思うからね。




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by nkenji3214 | 2018-09-23 05:08
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これは,パルミジャニーノの自画像です,美男子で女性に人気があったらしい。
しかし彼は,錬金術のとりこになって,狂人のようになり病気で亡くなる。

美人薄命は男性にも当てはまるのか,ラファエロと同じ37歳で夭逝している。
そう人生は上手くいかないものですね。


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by nkenji3214 | 2018-09-21 18:41
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コレッジオ作「ユピテルとイオ」部分。
甘美な情景が優雅に描かれています,ルネサンスよりバロック寄りのドラマティックな明暗です。

十代も終わりの頃に,毎日のようにファブリ美術全集の一冊のコレッジオ画集を眺めてたなあ。
女性の肌の輝きが,微かに発光しているかのように描かれている。

今もそんなコレッジオの魔法にかかったままでいるんでしょうか。

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by nkenji3214 | 2018-09-20 20:24
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ジョルジョーネ作「日没」部分。
この頃の絵は,今では意味不明で,題材がわからなくなっているものが多い。
でも,物語性と詩情は感じられるものです。

特にジョルジョーネは不思議な情緒があって大好きです。
その後,ティツィアーノはより官能的になってくるので,少し苦手です。

まあ,ヴェネツィア派はティツィアーノがいてこそ完成されるわけですが。


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by nkenji3214 | 2018-09-19 19:06

美を学びて、楽を離れず。


by nkenji3214